●人気の金融機関・メーカーの採用ニーズが復活の兆し!
現在、世界的なメーカーをはじめとするさまざまな外資系企業が日本での事業を展開しています。リーマン・ショック以降の景気後退、消費低迷により、日本市場からの撤退など厳しい経営を迫られた企業もありましたが、ここにきてようやく緩やかな景気回復を背景に、外資系企業の中途採用のニーズも増加傾向にあります。
そもそも外資系企業の日本法人は、海外に拠点をおく企業が自社の製品やサービスを日本で販売することを目的に進出しているため、輸入販売の知識がある方や代理店開拓などの経験者の採用ニーズは多くあります。また、販売後の製品のアフターフォローやメンテナンスを行うサービスエンジニアの求人も多数あります。
これら製品の消費者の中心は日本の企業および人ですが、海外拠点とのやり取りには英語でのコミュニケーションが必要となるケースが多いため、電話やメールなどに対応できる程度の英語力は必要でしょう。
また外資系企業のなかで常に安定した採用ニーズがあるのが医療・製薬業界です。日本にも多くの外資系の医療・製薬会社がありますが、これら企業が提供する製品は人の生命にかかわるものです。そのため、景気の影響を受けにくく、MRなど複数のポジションでの採用ニーズがあります。MRの求人の中には、業界経験を問わないものもあり、外資系企業への転職を検討している方にとっては、選択肢の一つとして候補に入れておきたいところです。
これから採用が活発になりそうな業界として、久しぶりに金融業界が挙げられます。リーマン・ショック以降、外資系の金融機関は日本でのビジネスをあまり積極展開していない時期が続き、採用を手控える傾向がありましたが、2013年は、日本経済の復活への準備が政財界で始まっており、中途採用も活発化するのではないかと思われます。ファンド経験者やコーポレートファイナンス経験者などの金融業界経験者は、今年の外資系金融機関の採用動向に注目してみましょう。