フリーランスエンジニアという働き方(1)フリーランスエンジニアの年収とメリット

経済産業省が2016年に発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、2015年時点で既に約17万人のIT人材が不足しており、2030年には最大79万人が不足する可能性がある、と予測しています。そこで今注目されている働き方が、個人事業主としてクライアント企業から仕事を請け負う「フリーランスエンジニア」です。

フリーランスエンジニアの年収とメリット

フリーランスエンジニアの魅力の一つは、何と言っても会社員時代よりも年収が上がる可能性が高いことです。フリーランスエンジニアならば、スキルや技術力に応じて着実に市場価値=収入を高めていくことができます。また、年功序列的な給与体系に影響されないため、若手ほどフリーランスエンジニアとして働くことで、会社員の時よりも高い年収を得られるケースが多くなるといえます。中には会社員として働きながら、副業として別の案件を受注し、年収アップにつなげている方も多くいます。

そして、自分のスキルや能力を最大限に発揮できる仕事を選ぶことができるのも、フリーランスエンジニアの大きな魅力です。会社員であれば、どんな仕事であっても会社の指示であれば従わないわけにはいかず、モチベーションの持続や、目指す分野へのスキルアップが難しい場合もあります。フリーランスエンジニアならば、自分の得意分野の仕事、スキルアップのためにチャレンジする仕事など、自分の希望する案件を選ぶことも可能です。

また、働く場所や時間を選択できるのもフリーランスの魅力のひとつです。決められた納期さえきちんと守れば、複数の案件を組み合わせ、自分でスケジュールを組むこともできます。リモートワークのスタイルであれば、自宅はもちろんのこと外出先でも仕事をすることができます。育児や趣味と両立するなど、自分のライフスタイルに合った働き方がしやすいワークスタイルだといえるでしょう。

フリーランスエンジニアか会社員か?あなたの適性を確かめよう

ただし、高い技術力があるからといって、誰もがフリーランスエンジニアとして成功できるわけではありません。フリーランスエンジニアは個人事業主です。エンジニアとしてのスキルだけでなく、営業や確定申告をはじめとする、個人事業主としての経営管理能力も必要になります。

営業力はあるか?

フリーランスエンジニアとして成功するためには、営業力が求められます。どんなに高い技術力があっても、それを周知しなければ仕事依頼にはつながりません。フリーランスエンジニアは自分自身が商品です。エンジニアとしての自分の実績と強みをアピールし、継続的で安定した案件受注につなげる営業力は必須です。また、報酬や条件についても自分で交渉できなければ、納得する報酬を得ることはできません。また、交流会や勉強会に出席するのも、人脈を増やすために効果的な方法です。フリーランスエンジニア同士の横のつながりができることで、情報交換や仕事の紹介にもつながります。

コミュニケーション能力はあるか?

フリーランスエンジニアには、高いコミュニケーション力も求められます。クライアントの要望をきちんとヒアリングし、要望に沿った成果物を納品しなければ信用を失います。プロジェクト初期にコミュニケーションの齟齬が生じると、後々大きなトラブルにもつながりかねません。また、聞き出す力だけでなく、正しく伝える力も重要です。エンジニアはチームとしてプロジェクトに関わることも多いので、自分の考えをメンバーに正しく伝える力も必要になります。

セルフマネジメント能力はあるか?

フリーランスエンジニアにはセルフマネジメント力も必要です。会社員であれば上司が管理してくれますが、フリーランスはスケジュール管理や品質管理など、すべてを自分でこなさなければなりません。納期の遅延、納品物の問題等があれば、そのクライアントからの仕事依頼は止まってしまいます。受注した案件を確実に納品できるスケジュール・タスク管理能力は必須です。

さらに、「長期的なキャリアビジョンを自分で描く」というセルフマネジメント能力も必要です。10年、20年・・・という長期的な時間軸で自分のキャリアを考えたとき、今やるべき仕事はどのような案件であるべきなのか、世の中の動向を見据えたうえで自分なりの戦略を立て、着実にエンジニアとしての価値を高めていく力が求められます。

フリーランスエンジニア適性チェック

以下の10項目の内、自分が当てはまると思う項目はいくつありますか?

  • エンジニアとしての得意分野がはっきりしている
  • 管理職になるよりもエンジニアとして仕事をしたい
  • 仕事上の経験を通してもっとスキルアップしたい
  • 人と会って話をするのが好きだ
  • 常に最新情報を得るためにアンテナを立てている
  • 思い立ったらすぐに行動するタイプだ
  • 多少のリスクがあっても挑戦するのが好きだ
  • 一度した約束は必ず守る
  • ひとつのことにのめり込みやすい
  • 経済観念がしっかりしている

8つ以上の項目に当てはまれば、独立しても成功する確率は高く、フリーランスエンジニアに向いていると言えるでしょう。5つ~7つであれば、慎重に検討する必要があります。4つ以下であれば、現時点では会社員として働くのが向いていると思われます。

フリーランスエンジニアとしての独立を目指すのであれば、何が足りないのかを客観的に分析することが重要です。また、既にフリーランスエンジニアとして独立を果たした後に自分の苦手分野に気づき、再び会社員として働く方も多くいます。一度フリーランスになったからと言って会社員として働くことはもうできない、というわけではありません。むしろIT人材が不足している現在、自分に合った働き方を柔軟に探すことができる点が、今、エンジニアとして働く利点だといえるでしょう。

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