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転職コラム:転職にまつわる様々なウワサや疑問に、現役コンサルタントがずばり解答!
IT業界の転職、ウソ・ホント

疑問その2
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転職して給与が上がる2つのケース

では逆に、転職により給与がアップするパターンでは、どのようなケースが考えられるのでしょうか?
図(1)におけるBグループ(「できること重視」+「給与アップ」)の例を見てみましょう。

給与UPを目標に「できること」を優先に転職先を探す

島田克哉さん 26歳 プログラマー

年収350万→500万

中堅ソフトハウスでプログラマーとして勤務する島田克哉さん(仮名)は、プロジェクトリーダーとして基幹業務システムのユーザーインターフェイス開発を担当してきました。業務の内容に不満はありませんでしたが、昇給がほとんどないためリーダー職なのに新卒の社員とほとんど給料が変わらず、かつサービス残業も多かったことから転職を決意します。

島田さんが選んだのは、これまで業務で使用してきた開発ツールのツールベンダにおけるサポート職でした。4年にわたり同社の開発ツールを使用してきた経験を買われ、年収350万円から500万円という大幅アップのオファーを受けた島田さん。

従来とは大きく異なるキャリアパスを選択することとなりましたが、当初の目的である給与アップには成功しており、ご本人も満足の結果となりました。

図(1)給与アップ・ダウン/やりたいこと・できること軸の志向マトリクス

島田さんの事例では、自分の「できること」をきちんと分析し、スキルや経験を高く評価してくれる企業に応募したことがポイントだったといえるでしょう。とはいえキャリアチェンジに伴い、今後のキャリアをどう構築していくかが大きな課題といえます。

もちろんグループAでもグループBでもない、「やりたいこと重視」かつ「給与アップ」(図(1)におけるCグループ)となることが理想ですが、このような転職を実現するには、多くの企業から必要されるような専門性の高いスキルと、広範な業務知識を備えていることが前提となります。

たとえば、金融系ERPパッケージの構築に特化してスキルを磨いてきた場合など、その人の「できること」と「やりたいこと」は、おのずから一致してくるはず。またこのような人材に対しては、企業も高い評価を下します。いわば、転職によるキャリアアップを果たした、その先に到達できる状態と考えるべきです。

将来のキャリア形成を見据えた転職を

では最後に「できること」と「やりたいこと」とのバランスがとれている例(図(1)におけるDグループ)について見てみましょう。これには同じ職種のまま転職を行うケースが該当し、給与が変わらないケースも多いようです。

「できること」、「やりたいこと」を両立した転職

古池信司さん 28歳 プログラマー

年収450万→450万

従業員20人の小規模なソフトハウスで、プログラマーとして勤務する古池信司さん(28歳)。
プロジェクトマネージャとして上流工程に携わることを希望しているのですが、派遣業務が主体の現在の会社では、プロジェクトマネージャとしてのキャリアパスを期待できません。

そこで長期的なキャリア形成が可能な企業を対象に、転職活動を実施。その結果、中堅のSIerから内定を得ることができました。職務の内容は従来と変わらず、給与も同額でのオファーとなりましたが、より大規模なプロジェクトに上流で携わることができるようになり、プロジェクトマネージャへの可能性も開けることとなりました。

転職によりすぐに職務環境や待遇が変わるわけでなくとも、数年後のキャリアに明確な差が出てくるのが、このグループの特徴といえるでしょう。

このように短い期間に限っていえば、「やりたいこと」つまり将来的を見据えたキャリア形成と、転職による給与アップは相反する関係にあります。転職を検討されている方は、まずどちらを主な目的とするのか、改めて考えてみてください。

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