転職コラム:やり直しは効かない! 中途採用面接の失敗から学ぶ
IT転職、面接の落とし穴
第3回
転職コラム:やり直しは効かない! 中途採用面接の失敗から学ぶ
IT転職、面接の落とし穴
第3回
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「面接で失敗らしい失敗をしていないのに、不採用の通知を受けた」、「面接では明日にでも来て欲しいようなことを言っていたのに、蓋をあけてみれば、手のひらを返したように不採用」
書類選考をパスし、面接でも好感触を得ているのに、なぜか落とされてしまう。転職活動では時として、このような一見不可解なことが起こります。しかし、落とされるのには、それなりの理由はあるものです。
まずは、こんな事例からご紹介しましょう。
独立系ソフトハウスでオープン系に強いSEとして活躍してきた田中さん。上流工程に進むことを希望して、某ユーザー系情報システム子会社への転職活動を開始します。
現在の会社におけるプロジェクトリーダーとしての経験や、高い技術力を評価され、最終面接に進むことができました。
事前に入念なシミュレーションを重ねてきたこともあり、面接では仕事に対する意気込みや自身のスキルを上手くアピールでき、十分な手ごたえを感じて会社を後にします。
ところが、数日後に届いたのは不採用の通知だったのです…。
採用条件とキャリアを見る限り、「落ちるはずのない」面接だった田中さん。実は、不採用となったのは、面接での失敗が原因ではありませんでした。
田中さんは面接当日、準備に力が入りすぎてしまったためか、うっかり家を出る時間が予定より遅くなってしまいました。面接は午後1時から。なんとか、5分前には会社に到着しましたが、エレベーターは昼休み帰りで大混雑。
「次のエレベーターでは遅れる!」そう感じた田中さんは、混雑する中を強引に割り込み、ギリギリで面接に間に合いました。ホッと一息といったところですが、実は、田中さんが乗ったエレベーターには、面接を担当する重役が乗り合わせていたのです。
田中さんの一連の行動を見た重役は、「社会人としてのマナーや人柄に問題があるのでは?」。そう判断して不採用を決めたのでした。普段の田中さんであれば、きっとそのようなことはしなかったはず。
「運が悪かった」といえばそれまでですが、採用担当者の待つ部屋に入ってから出るまでの間だけが、面接のすべてではないのです。
志望先の会社に一歩入った時点で、すでにさまざまな人が見ているのです。そう意識して、もう少し緊張感をもっていれば、防げたことかもしれません。
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