アデコグループのスプリング転職エージェント

転職コラム:やり直しは効かない! 中途採用面接の失敗から学ぶ
IT転職、面接の落とし穴

第2回

希望年収は、できるだけ高めに言ったほうが得ですよね?

文・藤田裕文(Spring転職エージェント コンサルタント)

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希望年収よりも低くオファーされた場合の対応は?

では逆に、面接において企業の側から希望年収より低い金額をオファーされた場合はどうすれば良いのでしょうか?

ここで、小規模なSIerながらプロジェクトリーダー(PL)職として活躍し、年収600万円を得ている庄司義弘(仮名・35歳)さんの例を見てみましょう。

未経験分野への転職では提示額が下がることも覚悟

庄司義弘さん 35歳 プロジェクトリーダー

上流工程でのさらなるキャリアアップを目指して、大手SIerが募集したプロジェクトマネージャー(PM)職に応募した庄司さん。募集要項に書かれていた条件(年収700〜1000万円)に合わせて、年収700万円を希望します。

ところが面接における採用担当者の第一声は、「現在の経営環境において、この希望額ではとても採用できない」というもの。現状維持となる年収600万円でのオファーを受けることとなります。

「採用条件として提示された最低年収より、さらに100万円も低いなんて」とガッカリしてしまった庄司さんですが、このような場合は早急な結論を出す前に、なぜそのようなオファーが出されたのか、じっくりと理由を分析する必要があります。

庄司さんの例でいえば、PMの経験がないことが最大の原因でした。採用側が要求するスキルを満たしていないわけですから、PMを想定した年収より低くなるのは当然のこと。

それでもなおかつオファーを受けているということは、むしろ庄司さんの現状のスキルや、PMとして活躍する将来性が期待されていることの裏返しだともいえます。

最終的にはオファーを受けることとした庄司さんですが、希望より100万円のダウンという数値だけにこだわっていたならば、転職を成功させることができなかったかもしれません。

それだけに、転職市場における自分の価値と適正な年収を、普段からしっかりと把握しておくことが重要なのです。

とはいえ、いきなり採用担当者から「ミニマムでいくらの年収を考えていますか?」と聞かれた場合、どう答えるかは非常に難しいもの。

あらかじめシミュレーションを重ねておくことも大事ですが、「収入より仕事の内容を重視しておりますが、転職活動をはじめたばかりですので、まだ具体的な数字は持っておりません」と、状況に応じて上手くかわすこともテクニックのひとつです。

Check Points 〜給与の交渉におけるポイントはココ

  • 交渉はあくまで誠実に。途中から金額を吊り上げると、相手に不信感を与える。
  • 相場観を持とう。自分のスキルや経験でどの程度の年収が適正なのか、人材紹介会社に評価してもらうことも重要。
  • 希望より低い年収をオファーされた場合、まずはその理由を分析すること。

藤田裕文(ふじた・ひろふみ)
Spring転職エージェント コンサルタント

入社以来、16年にわたり、ITプロフェッショナルのキャリアサポートに従事。中でも業務系アプリケーション開発を行うシステムインテグレータにおいては、のべ3000人を超えるSE/プログラマのサポート実績を持つ。現在はSI、NI、および通信・インフラ分野を担当。

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