パナソニックエナジー株式会社
●エナジー解析部のミッション
グローバルでの環境意識の高まりとともに、あらゆるモビリティーの電動化が加速する中で、電池開発と環境貢献のスピードに追従できる高度な分析技術への期待度が拡大しています。
社会からのニーズに応えるべく、国内先進の電池開発を担うパナソニックエナジー事業の発展に分析技術で貢献するのがエナジー解析部のミッションです。
●分析課のミッション
開発部門と連携し、高度な分析技術を駆使して、技術課題の解決にタイムリーに貢献することが分析課のミッションです。
また、新しい分析手法の開発により課題解決の高効率化を実現し、品質課題の要因解析においても事業に貢献します。
●募集背景
世界的に脱炭素の流れが加速する中で、電池の開発競争が激化。
当社としても、EV向け電池の開発加速や電池エネルギーの高効率化への急激なニーズ拡大に対応すべく、分析技術の効率化を加速していく必要があります。
また、急激な生産拡大には部材のマルチソース化が必須であり、エナジー解析部の現体制では業務が追い付かない状況のため、分析スキルを有する人材の増員確保が急務です。
●担当業務と役割
主な担当業務は、リチウムイオン電池およびその他電池(乾電池、アルカリ乾電池、コイン電池、ニッケル水素電池など)の研究開発、製造、市場品質に関わる問題を、分析解析技術により科学的根拠に基づき解決する事です。
発生した課題を理解し、それに対応した分析を設計、実行します。分析試料によっては新たな分析条件の検討や新規分析手法の導入も必要で、これらの最新技術のリサーチ、新規分析技術の開発も役割の一つです。
不具合の原因解明だけではなく、不具合を未然に防ぐための評価方法も開発します。
●具体的な仕事内容
【無機分析】 電池材料の化学組成の定量分析を行います。使用する分析装置は、ICP-AES、ICP-MS、イオンクロマトグラフなどです。
【有機分析】 電池の有機電解液、ガス、高分子材料など有機物の分析を行います。使用する分析装置は、GC、GC-MS、NMR、FT-IRなどです。
【表面分析】 電池の正極、負極、セパレータなどの形状観察を行います。使用する分析装置は、SEM、EPMA、FIBなどです。
【物性分析】 材料の機械特性(硬さ、破壊強度測定など)、光学顕微鏡観察などを行います。使用する分析装置は、ダイナミック硬度計、マイクロスコープ、レーザー顕微鏡などです。
【ソリューション】 分析技術を駆使して、分析の目線で電池で発生した問題解決に取組みます。
・開発部門、製造部門、品質部門と連携して、不具合品の発生時にはその原因を究明します。
・分析を実行するだけで終わらず、不具合の発生メカニズムの追及まで行います。
●この仕事を通じて得られること
・分析解析技術は製品開発の要素技術の一つです。直接製品の開発を行うわけではありませんが、電気自動車やモバイル機器の開発への貢献を実感することができます。
・電池事業に限らず分析解析業務は様々な事業で必要です。課題解決スキルは対象の製品が変わっても活かすことができます。
●職場の雰囲気
・様々な経歴を持った人がいて、年齢や役職に関係なくフラットに議論や相談ができ、やる気があれば色々な事に挑戦できる職場です。
・事業部や関連部門とのコミュニケーションも円滑で、課題に対して周知を集め一丸となり対応しています。
●キャリアパス
・初期配属の部署の仕事にとどまらず、事業部や関連部門とのコミュニケーションを通じて、開発部門や技術部門で活躍することもできます。
・海外工場への指導経験を活かして、分析部門の立上げ等で、グローバルに活躍できます.