非公開
洗面器やトイレタンクなどサニタリー製品の製造。泥しょうと呼ばれる原料を型に流し込み形状を整える「成形」、焼きあがる前に製品へ薬品を吹きかける「施釉(せゆう)」。
■成形部隊
トイレタンクや洗面器の「型」に、衛生陶器の原料を流し込みます。徐々に水分が抜け固まってきたら、型から外します。規格に合うよう表面を削ったり、専用の工具で穴を開けたりします。乾燥していく過程で変形していくことを見越し、あえて多めに削る・いびつな形に成形するのも、熟練工のなせる技です。品質にもよりますが、製品の重さは7kg~25kgほど。腕力に自信のなかったスタッフも次第に慣れ、運んでいます。
■施釉部隊
乾燥し、水分が抜けた製品の表面に、釉薬(ゆうやく)と呼ばれる薬品をスプレーガンで吹き付けます。塗布の厚みは0.6ミリメートルと決められており、少しのムラも許されません。均一に、まんべんなく塗りつけられるよう、スプレーガンを操作する指の力加減、腕の動きなどに注意を払います。施釉が終わったら、製品を焼き上げる工程へ移ります。
コンサルタント
宮田 紀子