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日系企業の転職術 vol.006課長クラスの転職術

ミドルエイジが多いことから、家族のことなど転職を躊躇する要因は数多あるのがこのポジションの転職です。しかし、役職についたからこそできる転職が存在します。一般社員の時には開かなかった扉が開く可能性が高まりますので、一緒にチャンスをつかみましょう。

転職の適齢期は35歳

ある程度キャリアを積んだ人が転職するとき、年齢がネックになることもあります。企業が人材を募集する際に年齢制限を設けているとき、その年齢を少しでも過ぎていると転職をあきらめてしまう人もいるでしょう。

転職における適齢期は一般的に35歳までといわれています。求人広告などを見ると、年齢による差別を撤廃するために明確な年齢制限は明記されていないことが多いですが、企業によってはボーダーラインを35歳としているケースもあります。
その企業の人材構成や長期的なビジョンを見据えたときに、職種にもよりますが20代後半の若い世代を対象に採用しているという場合もあるのです。

しかし、35歳を超えたら転職のチャンスが全くなくなってしまうかというと、そうではありません。この年代の方々は多くの企業で管理職まで昇格していることが多いものです。そのため、ミドルエイジの採用では、管理職として迎え入れたいという思惑があると考えられます。逆に言えば、管理職としてのスキルが求められるということにもなります。前職における管理職としての実績がチェックされることを頭に入れておきましょう。

管理職での転職が難しいといわれる理由

管理職として転職するにあたっては、一般社員の転職と比べて難易度は上がります。その企業に新しい管理職として迎え入れられるには、信頼感やリーダーシップが求められます。入社してすぐに即戦力になれなければ、管理職として認められるのは難しくなるでしょう。
また、前任の管理職が多くの課題を残している場合もあり、その問題を解決することや、職場の雰囲気を修復することなどを求められる場合もあります。そのため、管理職としての転職は簡単なものではないということは否めません。しかし、このような問題を解決できるスキルや管理職としての実績を持っていれば、転職においては有利となります。

こうした点から、企業が管理職に求めるものは、前職ですでに課長クラスに昇格できた実績があることを前提とした、プラスアルファの能力となります。

このような人材を求めて、課長クラスの管理職を募集している企業は多くあります。そして管理職にふさわしい条件に合致するなら、35歳以上や40代でも管理職として転職が可能になるのです。前職で課長クラスの実績があり、管理能力が備わっているなら、転職は必ずしも難しいものではありません。

アピールとタイミングが大切

管理職の転職は、事前の準備が非常に重要です。以下のようなポイントを押さえて転職を成功させましょう。

  • Point 1 自分のキャリアをアピールするときは具体的に
    企業が管理職を求めるとき、転職者に対しては前職での管理職経験を重視します。自分の経験やスキルを知ってもらうためには、前職での役職に加え、部下の人数や管理職として就任した期間などを詳細に伝えることが大切です。それにより、どれだけの規模の部署をまとめてきたか、どれだけの実績を積んできたかを読み取ることができるのです。

    さらに、自分の管理能力が伝わりやすいエピソードを具体的に盛り込んで伝えるのも良いでしょう。具体的な内容を企業に伝えることで、役職名だけで能力を判断されることなく、企業が本当に求める人材像との適切なマッチングが可能になります。
  • Point 2 ベストな転職タイミングを見計らう
    課長クラスの管理職が転職をするときには、そのタイミングに迷ってしまうこともよくあることです。管理職は成熟したスキルが必要となるため、もう少し経験を積んでからのほうが良いのではないかといった迷いが生まれてくることが多いのです。
    転職タイミングを見極めるためには、今の自分の能力をきちんと把握できているか、今の環境が管理職としてキャリアアップするために適切なものかを判断することが大切です。例えば、毎日の業務がルーティン化してしまっている、自分より上の役職に空きがなく昇格の見込みがない、今の会社での業務が自分の描くビジョンと差異ができている、などに当てはまっていないでしょうか。

このような環境であれば転職を考えるタイミングであり、動機付けができるといえます。そして、このような状況判断には自分がどれくらいの年齢でどんな目標を達成したいかというビジョンを明確に持っておくことが重要です。その目標を今の環境で達成できないと感じたら、そこが転職のタイミングです。

転職を成功させている人の共通点

実際に課長クラスで転職に成功した人の特徴とはどのようなものでしょうか。そこには、いくつかの共通点があります。

  • さまざまなことにアンテナを張る仕事に対して積極的に知識を得ようとする姿勢は、仕事のルーティン化を避け活性化させることが可能になります。また、社会情勢や経済状況など、時事的な流れについても情報収集している人は、ビジネスにおいても常に時代の流れを読んで新しい発想ができるでしょう。このように、何事においても敏感なアンテナを張っている人は、豊かな知識と発想力を持って仕事に臨めるのです。
  • 自ら主体となって仕事を行うミドルエイジでは、課長クラスの管理職かどうかにかかわらず、これまでの経験や知識を生かしたうえで常に新しい仕事に取り組めるアクティブさが必要になります。常に自分が主体となって仕事に取り組める姿勢は、管理職として部下を牽引して、新たな道を切り開いていける人材に備わっているものです。
  • 会社経営の側に立って業務を見据えられる管理職ともなれば、ただ単に現場の仕事に終始するだけではなく、企業経営にいかに貢献できるかという目線も求められます。経営体制において改善点や問題点があれば役員サイドに進言し、適切なサポートを行えるのも管理職の権利です。こうした企業経営について冷静に分析できる能力があれば、即戦力になり得るでしょう。

企業とのマッチングも大切に

前述の転職におけるアピールの項目でも少し触れましたが、管理職として自分の経験やスキルを転職先へ適切に伝えることで、企業が求める人材とのマッチングが可能になります。課長クラスの管理職を経験した人は、前職である程度の能力を認められて実績を積んできたため、基本的にどの企業でもその手腕を発揮できると考えて良いでしょう。

注意したいのは、自分の経験やスキルを過信し、自分の主観で自らの能力を判断してしまいがちになることです。仮に過信した能力をもとに、求人情報と自分の条件が合致すると思い転職した際に、同じ課長クラスでも、企業の規模や経営方針、組織の仕組みなどによって、求められるものが異なる場合があるのです。

このようなズレが生じた結果、自分が思っている能力と企業が求める能力に差異が生まれ、転職が上手くいかないというパターンに陥ってしまいます。このような事態を避けるためには、自分の能力を冷静に分析したうえで、企業がどのような管理職を求めているのかを把握し、ある程度すり合わせを行うことも大切でしょう。

こうしたすり合わせは、自分だけではなかなか難しいため、転職エージェントを利用して企業との仲介をしてもらうこともひとつの方法です。転職エージェントは、企業の方針や社風、職場の雰囲気など、転職者にはわからないことも把握しています。それをあらかじめ教えてもらうことで、自分に合う企業なのかの判断材料とすることができるのです。

  • 課長クラスの転職を考えるときには、前職での管理職経験やスキルがものを言います。しかし、自分の能力を過信することなく冷静に見据え、さらに今後のビジョンも明確にしておくことが転職成功のカギといえます。

コンサルタント 藤田孝弘

大学卒業後、人事系コンサルティング会社にて人材採用と教育・人事制度関連の法人向けコンサルティングに約10年間従事。その後、人材サーチファームにてITやコンサルティング業界を中心とした転職コンサルタントを経て、アデコの人材紹介サービスの立ち上げに参画し、現在に至る。人材サービス業界において30年近いキャリアを持つ。

※2017.08.30の記事

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