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日系企業の転職術 vol.005職務経歴書の
記入術

あなたのキャリアやスキル、ポテンシャルを判断するにあたって重要な職務経歴書。採用担当者の目にとまる書き方をマスターし、第一難関「書類選考」を突破しましょう。

職務経歴書の重要性

転職活動の際は、履歴書のほか職務経歴書の提出を求められます。この2つの書類はいずれも経歴を説明するものですが、職務経歴書は、今まで自分が積み上げてきたキャリアやスキルを転職先に詳しく知ってもらうためのツールであり、職務経歴書に記載されているキャリアやスキルは、先方が求めているものと合致するかどうかの重要な判断材料になります。特に中途採用である場合は即戦力が求められるため、職務経歴書は重視されるのです。

そのため、職務経歴書には自分が持っているキャリアやスキル、業績などの情報をきちんと盛り込む必要があります。もし具体的なものが思いつかなかったとしても、得意分野や自信のある仕事について記載すれば、それも十分な情報となるのです。さらに、転職した後にはどのように転職先に貢献できるのかをアピールすることも重要です。

具体的には、職務経歴書には以下の内容を考慮して盛り込むようにします。

1 業務を通じて積み重ねた実務能力
2 主な業績や関わったプロジェクト、取り組みなど
3 キャリアやスキルから派生する
自分のアピールポイント
4 自分の持つスキルが転職先に
どのようなメリットをもたらすか

上記の内容を踏まえて、自分が希望する職種や役職に応じて職務経歴書を作成することが大切です。たとえば、ITエンジニアであれば参加したプロジェクトにどんな役割で関わってきたのか、営業職であれば営業成績の再現性がわかるデータを盛り込むなどです。金融業界は信用が重視されるため、スキルだけでなく人柄や考え方が伝わる職務経歴書を心がけましょう。

また、前職での経験が多い場合、複数枚にわたって職務経歴書を書くことになりますが、枚数は2枚程度に納めておくのが無難です。それ以上になるようであれば、簡潔な職務経歴書に加え、具体的な経歴を要約した書類を別途用意することをおすすめします。

職務経歴書の書き方

ここでは職務経歴書を作成する際の書き方について解説します。

  • 1要約 最初に、これまで歩んできた経歴を要約して記載します。携わった業務内容、そこで得たスキルや自信のある仕事などについて、簡潔にまとめましょう。
  • 2職務経歴 こちらでは、実際に関わった業務について詳細に記載していきます。盛り込む内容は以下のようなものです。
  • 前職の社名
  • 前職に入社した日付
  • 前職の企業の規模や事業内容などの概要 設立年や資本金、従業員数などを記載すれば企業の規模が具体的になります。また、同業種への転職であれば、その業界で知られた企業である場合には前職での功績が認められやすくなるでしょう。
  • 前職での担当業務 この項目では、業務内容や携わった期間、プロジェクトの目的や内容などを詳細に記載しましょう。業績を具体的な数値にして記載すると、成果が目に見えてわかりやすくなります。
  • 携わったプロジェクトにおける役職やポジション 同じプロジェクトに参加していたとしても、プロジェクトメンバーかマネージャーかではプロジェクトへの貢献度が変わってきます。また習得したスキルについても、技術的なものであるか、マネジメント能力も備えているかの判断材料になるでしょう。
  • 業務を通して得たスキル 前職での業務を通して習得したスキルを簡潔にまとめて記載します。保有資格は別の項目で書くため、業務を遂行するにあたっての細かなスキルや得意な仕事について明記すると良いでしょう。たとえば、情報分析や調査、資料作成、プレゼンテーションなど、自身の強みをアピールします。

  • 3保有資格 スキルとは別に記載しておきます。例えば経営コンサルタントであれば、以下のような資格が有利になるでしょう。
    MBA 中小企業
    診断士
    税理士 公認会計士 社会保険
    労務士
    TOEIC

    など

    資格を持っていることで転職先での仕事の幅も広がりますし、その分野で深い知識を持っていると認められ、即戦力として迎え入れられる確率が高くなります。
  • 4自己PR 転職先でどのように貢献できるか、入社後に自分がどうなりたいかといったビジョンを含めてアピールしましょう。そのほか、自身の考え方や仕事に対する姿勢など人柄がわかる内容を記載すれば、採用担当者も入社後にどのような働きをしてくれるかがイメージしやすくなります。

作成するうえでのポイント

職務経歴書を作成するうえでのポイントをあげていきます。

  • Point 1経歴を振り返って整理する
    作成する前に、今までの経歴を詳細に振り返ってみましょう。いつどのような経験をしたかを順番に書き出していきます。このとき、業務内容を伝えやすくするために業務ごとに整理するのもおすすめです。また、プロジェクトマネージャーの経験がある場合は、プロジェクトの人数など規模も書き出すようにします。
  • Point 2要約は簡潔に記載する
    職務経歴書で最初に書く要約は、長くなりすぎないように簡潔に書くのがポイントです。アピールしたいことをピックアップして、端的に説明できるようにしておきます。
  • Point 3資格を記載するときは取得した順に
    資格の記載は、取得した順番に記載していきます。こうすれば、時系列で見たキャリアと連動して見ることができます。そのほか、TOEICや語学を生かした実務経験も合わせて書いておくと語学力のアピールになります。
  • Point 4書式やレイアウトにも気を遣う
    採用担当者は、同時に多くの職務経歴書に目を通しています。そのなかでも自分の経歴に目を留めてもらうために、書式やレイアウトはすっきりと見やすく工夫しましょう。必要な内容を箇条書きにすると読みやすくなります。
  • Point 5主な実績は具体的に記載する
    具体的な数値があることによって、転職先での成果も具体的に予測してもらえるようになりますし、即戦力として活躍できるというアピールにもつながります。
  • Point 6人柄が見えるアピールも大切
    自分自身の人柄を示すような内容や、仕事への考え方などを盛り込むのも有効です。経歴や業績などの情報だけでなく、ヒューマンスキルをアピールすることで信頼につながるのです。
  • Point 7年代によって求められるポイントが異なる
    20代では、これまでの経歴とビジョンに一貫性を持つことが大切です。ある程度キャリアを積んできた30代では、企業が求める要件と自分自身のマッチング度合を意識してみましょう。そして、経験豊富な40代では、経歴が多く職務経歴書の枚数も膨大になりがちですが、ポイントを絞ってまとめるようにします。
  • 転職活動において、職務経歴書はキャリアやスキルを転職先に売り込む有効なツールです。自分自身の能力が上手く伝われば、これまでの経歴が認められ、採用される確率も高くなります。今回ご紹介したポイントをしっかりおさえて、採用担当者の目にとまる職務経歴書の作成を行いましょう。

コンサルタント 藤田孝弘

大学卒業後、人事系コンサルティング会社にて人材採用と教育・人事制度関連の法人向けコンサルティングに約10年間従事。その後、人材サーチファームにてITやコンサルティング業界を中心とした転職コンサルタントを経て、アデコの人材紹介サービスの立ち上げに参画し、現在に至る。人材サービス業界において30年近いキャリアを持つ。

※2017.08.01の記事

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