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IT業界転職で成功する人、失敗する人

転職コラム:IT業界 転職で成功する人、失敗する人 転職に成功するITエンジニアはココが違う 第3回 ちょっと待った! その転職、本当に客観的に判断していますか? 文・大田耕平(Spring転職エージェント コンサルタント)

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「将来はITコンサルティングに関わりたいが、キャリアを積むため、どういう会社に転職すれば良いのか分からない」こんな相談をいただくケースも多くあります。

こういった悩みを抱える方に共通しているのが、どうすれば理想のキャリアプランを実現できるのか、自らを客観的に分析・評価できていない点。自分のことゆえに、分かっているつもりでいても、実際には、誤った分析・評価によって転職に失敗してしまうケースもあるのです。

元上司から誘われるままに転職してみたものの…

理想の転職を成功させるうえでは、自分自身の能力評価や転職先の選択に、客観的な目を持つことが重要です。逆に、客観性に欠ける思い込みや選択が無駄な転職につながったり、転職の幅を狭めてしまうことも少なくありません。

転職に苦労したケースとしてまずは、中堅ソフトハウスのエンジニアとして会計系システムの設計や開発を担当してきた黒田昭二さん(仮名)の場合を見てみましょう。

もともと、要件定義などの上流工程に携わりたいという希望を持っていた黒田さんが転職を決意したのは、キャリア8年目となった30歳でのこと。

会計系システムを得意とするSIerに転職した元上司から「自分の会社に来ないか?」と誘われたことが、直接のキッカケでした。意を決して転職を果たした黒田さんですが、なんと半年後には、当の上司がさらに別のベンチャー企業へと転職してしまいます。

ふたたび転職の誘いを受けた黒田さん。「マネージャーとして大規模なプロジェクトを任せたい」という口説き文句や、高額な給与の提示を受けたこともあり、短期間での転職に踏み切ることとしました。

ところが実際に入社してみると、任された仕事は自社開発した会計パッケージの保守やカスタマイズといった作業であり、上流工程とは程遠いものでした。また、取引先への支払いが滞るほど経営状態が悪く、いつ会社自体が無くなるかもしれないという状況にあることも判明しました。

慌てて、3度目の転職活動を開始するはめになってしまった黒田さん。夢を実現するための転職のはずが…。


なぜ、このような結果になってしまったのでしょう?

「おいしい話」に惑わされずに客観的評価を

黒田さんの一番の過ちは、自分のキャリアにとって本当にプラスになるのか? 転職市場で正しい選択なのか? といった点を検討せず、「上流工程がやりたい」というあいまいなキャリアプランのまま、元上司からの転職話に飛びついてしまったことにあります。

元同僚や上司から誘われての転職という事例では、どうしても客観的な判断力が鈍ってしまうもの。事前に紹介会社に相談をしていれば、転職の目的をいまいちど明確にしたうえで他の会社の面接も受けてみるなど、選択肢の幅を広げて客観的に比較検討できたでしょう。

もちろん、キャリアを積めるかどうかだけが、会社選びの基準ではありません。

黒田さんの例でいえば、独立指向の強い元上司と安定した雇用環境を求める黒田さんとの間で、そもそも理想とする会社像に大きな開きがあったといえます。


3度目の転職、転職の多さがマイナス評価されたものの…

間違った転職は、キャリア形成にとってかえってマイナスになりかねません。黒田さんの場合も、短期間で2度もの転職を繰り返していることが問題視され、3度目の転職活動では大変な苦労をすることになってしまいました。

幸いにして弊社から企業に紹介する際に、早期で転職した経緯をご理解いただいたうえで、会計系システムの実績が評価され、中堅SIerからマネージャー職のオファーを得ることができました。ただ、はじめから元上司の話を客観的に見ることができていれば、より早く理想の転職を実現できたのではないでしょうか?


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